同居人のイギリス人が破天荒で困っています⑩〜外国人とのシェアハウス記録inオランダ〜
※①から読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思います!こちらから。
本当にショックな事が起きた。
事件が起こったのは12月クリスマスの休暇中。
事の発端は12月の初頭。私が誕生日に大きな花束をもらった事だった。
もちろん事件を起こしたのはシャンだ。
花束は休暇前に受け取ったものだったが、休暇中は10日以上家を開ける予定だったので、あまりその花を楽しめる時間がなかった。
だからと言って捨てるのも忍びなかったし、花束をもらった事が本当に嬉しかったのでドライフラワーにして保存することにした。
部屋でドライフラワーにしても良かったけれど、カーテンを閉めると陽が当たらないし、カビが生えたり、虫が発生するのが嫌だったので、部屋の隣にある非常階段に干すことにした。
非常階段は外に面していて陽も当たるし、普段は誰も使わないどころか私以外誰も前を通らないので迷惑になることはなかった。
一応公共のスペースということで、休暇で家を空ける前に同居人達達には、
「ドライフラワーを作っています。わざと干してあるから捨てないでね。」
とだけ連絡しておいた。
[Eindhoven/オランダ]
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休暇も終盤に差し掛かり、家に一番に帰ってきたのはデンマーク人のデニさん(仮)だった。[メンバー参照]
彼は「花束腐ってるなら捨てていい?」と言ったような内容の連絡をしてきたので、
「今どんな感じ?ドライフラワーを作ろうと思ったんだけど、できてない?」
と聞いてみた。
もちろん腐っていたり、カビが生えていたら捨ててもらってもいいと思っていた。
しかし彼は、「いい感じに乾いてるよ、上手にできてると思う・・・だけどなんで?」と聞いてきた
その間にもシャンは会話に入ってきて「意味がわからない」という内容のGIF画像を送ってきたりしていたがそんな事は特に気にしていなかった。
質問に対して「捨てたくなかったから笑」と彼に伝えたら、彼は「じゃあそのまま置いておくね!!」と言ってくれた。
そこで話は終わるはずだったのにシャンが再登場。
「いいから捨てて」
本当にびっくりした。
そんな花束ごときで大騒ぎするなと思われるかもしれないけれど、その花束は日本から近所のオランダの花屋さんに注文して、サプライズで届けてくれたもので、私にとってはただの花束ではなかった。
だからそれに対してデニさんがはっきりと「NO」と言ってくれたのは嬉しかった。
それでもシャンは「腐ってるんでしょ、マジでありえない」と言ってきたが、彼がもう一度「NO ただ乾いてるだけだよ」と言ってくれたので、シャンはその後も「SICK」と言いながらも「じゃあもう話し合いはいらないね」と折れてくれた。
正直、2人の会話中私は何も言えなかった。花の状態がわからなかったので、もし腐っていたり迷惑をかけているなら無理に置いておいてとも言えなかった。
ただ人の物を勝手に捨ててと言ったシャンには本当に驚いた。
休暇も終わり、帰宅するとドライフラワーは問題なく綺麗に完成していた。
シャンはまだ帰っていなかったので静かに持ち帰って、今も部屋に飾ってある。
数ヶ月後、バレンタインのプレゼントでシャンもイギリスに住む彼氏からバラの花束を受け取っていたが、3日後まだ花びらが赤いままキッチンの生ゴミ用のゴミ箱に突っ込まれていた。
まさに価値観の違いだ。
[Amsterdam/オランダ]
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続く。
p.s. ご無沙汰しております。最近は休みが多く、先週末は電車でドイツのお城巡りに行ってきました。ドイツには本当にお城が多く、ライン河沿いの電車に乗っていると様々なお城が見えてすごく新鮮でした。
今、香港人の親友が日本旅行中です。彼女は小さい時に一度日本を訪れた事があったらしいのですが、その事について、全く記憶になかったそうです。しかし、私と一緒に暮らして日本に興味を持ち、香港に帰国してすぐに、日本旅行を決めたそうです。旅行前日に電話をしたのですが、彼女は日本に行くために「これはなんて日本語でいうの?」「ここのお店はどんなお店?」など私に質問しながら本当に楽しそうに準備、下調べをしていました。
私がきっかけで日本に興味を持ってくれる人がいてくれて本当に感激です・
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